(上見附駅)
春風をうけて、
長岡行きが、出発してゆく。
あたりは、静かだ。
列車の出て行った駅に
人影は無く
時折吹く、春風が
心地よい。
(上見附駅、向うが見附の市街となる)
雪国の鉄道らしく
電車には
スノウプロウが
付いていた。
軽便の狭いレールの
間に融雪パイプが
設置されていることでも
豪雪地帯であることが
わかる。
廃止間近といっても
普段と変わらない様子
であった。
乗客は少なく、
のんびりと
一日が過ぎてゆく。